鉛筆デッサン:人物画の描き方 by AZUMAs式デッサン

今回の記事はみなさんにも自分で描いている感覚で観てほしいので、完成作品は最後に表示しています。頭の中で鉛筆を動かすような感じで一枚一枚の画像を観ていくと新しい発見があると思います✨

ふと急に何か絵を描きたいと思い、鉛筆を取り、イケおじを描き始めました。私の部屋の定位置にはいつも白い紙と鉛筆がセットされています。ソファから大股で五歩進めば、いつでも描き始めることができます。動きのある線で、リズミカルに曲線を使いあたりをつけていきます。この線はいい加減に描いたのではなく、この線だけでも味のあるクロッキーになればと思い描いています。この時の時刻は平日の23:00です。

ここまではおよそ10分もかからないくらいで描いています。眠気はあったのですが、描いてるうちに少しずつイケおじが浮かび上がってくるのを見ると興奮で目が覚めてきました。

おかしな深夜のテンションで急に目、鼻、口を濃く描き始めました。みなさんもそうかもしれませんが、深夜は頭が適度にぼうっとして自分は天才だと思うことがあります。イケおじに私が合わせていくのではなく、こちらが天才なのだから、大胆に私が描いた鉛筆の跡にイケおじが合わせに来いという気持ちで描いている感じです。

似てるか似てないかは別にして、イケおじがさらにイケおじになれば良いと思い描いています。

ここまでで2時間くらい経ち、時刻は1:00です。最初は大胆にサラッと仕上げようと思っていましたが、なんかどんどんそれらしくなってきたので、それらしくしたいと思い始めました。時間も遅いので、この日は就寝しました。絵の描き始めは少し興奮はするんですが、途中から脳が適度に疲れ瞑想モードに入ります。瞑想モードで布団の中に入り、描いている途中のイケおじのことを考えると快眠できます。

描いている途中の絵は常に部屋のイーゼルの上に置いてあるので、毎朝、お茶を飲みながらイケおじの状態を鑑賞したり、休憩の時にちらっとイケおじの方を観て、調子は良いか、どう描いていこうか、このイケおじをさらに良い男、作品にどう仕上げ育てていくかを考えます。

一枚の絵を描いている途中は、その絵が生活の一部になります。描いている途中の絵が上手くいっている時、小さな楽しみ、ワクワクがあり常に自分の機嫌をとってくれます。このイケおじを本気で育てることに比べると、たとえ仮に何かのストレスがあったとしても、それはどうでも良いことと感じるようになると思います。

作者 東俊達先生

この絵(イケおじ)にとっての人生、物語はこの絵の中だけです。良い絵は良い人生、物語を創造してくれる絵です。この絵の中に豊かさ、喜び、ユーモア、荘厳さ、郷愁など人生の中で大切な要素をバランスよく加え、デザインしていくと良い作品に仕上がっていきます。


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