鉛筆デッサン:石膏像の描き方 by AZUMAs美術学院

作者 東俊達先生

羊の石膏像は形が複雑でしたが、描いているうちに徐々に立体感が出てきて、モチーフが浮き出て来る感覚は非常に感動的でした。絵を描く楽しさには二つの種類があります。一つは、描いたものが思い通りに仕上がったり、描く過程そのものの楽しさです。もう一つは、描き進めていく中で限界を突破した先にある深い楽しさです。後者の楽しさを知った人は、本当の絵の魅力に魅了されていくと思います。

使用した画材は鉛筆6B、2B、練り消しゴムです。

今回は教室でも紹介した「印象画法」を用いて描きました。この方法は少しずつモチーフが浮き出てくる守りの描き方です。繊細で細部にまでこだわった絵を描くのに適しています。

細部を拡大するとこのようになります。微妙な明度のトーンを描き分けることがポイントです。

描いている途中で、「この絵は本当にうまくいくのだろうか?」と考えることは私にもあります。しかし、一度でも細部までこだわり、完成度の高い納得のいく作品を描いた経験があると、続けて描いてみようという気持ちになります。最後まで描き続けると、やはり良い絵が描けます。だからこそ、最初は自宅課題などを通じて、一枚でもいいので納得のいく絵を完成させることが重要です。

AZUMAs美術学院 

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