作者 東俊達先生
全体の形を直線で描いていきます。目、鼻、口の距離感や比率を意識しつつも時間をかけすぎないように大胆に描いていくのがポイントです。※この段階で大きなズレがあると次に進めないので、常に遠くから見たり、全体を捉えて描くことを意識しましょう。
細部にこだわりすぎずに印象を描いていきます。デッサンは白と黒でしか表現できません。だからこそパーツや部位の正しい明度差を常にキープしながら描く必要があります。明部を先に描いてしまうと暗部との明度差が縮まりぼやっとした印象になってしまうので暗部から描き、明部は完成が近くなったら描いていきましょう。※固有色が濃いものは明部と暗部同時に塗ることがあります。
人物の顔は少し形やタッチが違うだけで、印象が全然違って見えます。最初から完璧な形を取ることは不可能なので、影を塗りながら少しずつ形を調整する必要があります。
今回のモデルは少女なので、あどけなさや若々しさを表現するために影を強調しすぎない方が良いです。描くモチーフに合わせて表現方法を変えることは芸術の醍醐味です。
人物画で一番大切なのは魂が宿る目です。目は球体で立体感があります。その立体感や水晶体の美しさが出るように微妙な変化を観察し重点的に描き、他のパーツとの差を出すことで、メリハリをつけます。
髪の毛の動きや、全体の繊細な雰囲気、細かいタッチや明度差を調整して完成です。人物画の難易度は高いですが、自由に描けるようになると格段に楽しいのでぜひ挑戦してみてください!
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