
作者 東俊達先生

直線でお互いの位置関係を考えながら、洗練したタッチで正確な形をとっていきます。この時は鉛筆を剣のようにイメージして、口でシューと言いながら描くと良いでしょう。比率や角度などの大きさのバランスをとらえて描きます。この時点で正確な形を取れないと、後で明度差をつけるときに取り返しのつかないことになります。

今回はできるだけ正確に描きたいので、慎重に形をとりました。

最初は2色で、白と黒に分けていきます。この時点で大きな明暗差を捉えることが重要になります。無駄な線が一本でも入るにしたがって作品の質が落ちていくので、明度差をつける時も魂を込めて描き進めていく必要があります。意外とみなさん見落としがちですが、普段絵を描いている時の鉛筆の音、姿勢、表情を見るだけでもその人がどのような絵を描くかどうか分かります。

ライオン像の顔から取りかかりました。いちばんメインとなるところから描き始めるのはおすすめです。

長い道のりとなる制作になりそうなので、モチベーションを保つために、まずは完成に近い状態まで描き込んでいきます。
描き進め方はたくさんありますが、正解はありません。自分に合う描き方で良いと思います。結果が良ければ全てよし。

繊細な凹凸や構造を考えながら、明度差をつけていきます。

デッサンは完成度が80%を超えたあたりからドーパミンが多く出て、楽しさが増していきます。この時期は絵を描きたくて、日常生活に少し支障をきたします。経験上、自分はほんの少しだけ早口、早歩きになります。

脚を噛んでいるはずなのに、なんか少しライオンが可愛く見えてきました。


最後はやはり全体のバランスを見ながら、明度差、タッチ、質感、実と虚などを調整していきます。70:25:5の割合は参考になると思います。
絵の一番大きな才能は、絵が好きかどうかです。「好きだ」「なんだかいいな」「面白いな」と感じられること自体が、すでに才能の一つです。そもそも多くの人は、この分野に興味すら持ちません。絵に興味を持ち、その面白さや良さを感じ取れること自体が才能です。ですから、みなさんにはすでにその才能があります。
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