【色彩構成 基本用語】
■色の基本
色相
色みの違いのこと。赤・青・黄などの色の種類。

明度
色の明るさの度合い。白に近いほど明度が高く(明るい)、黒に近いほど明度が低い(暗い)。
彩度
色の鮮やかさの度合い。鮮やかな色ほど彩度が高く、灰色に近づくほど彩度が低い。
有彩色
赤・青・黄など色みを持つ色。
無彩色
白・黒・灰色など色みを持たない色。
■色の関係
補色
色相環で正反対に位置する色。同時に使うと互いを強く引き立てる。

類似色
色相環で近い位置にある色。まとまりや調和が生まれやすい。
対照色
明度・彩度・色相などの差が大きい色。同時に使うと強い対比が生まれる。
同系色
同じ色相で明度や彩度だけが違う色。
■トーン(色調)
トーン
明度と彩度の組み合わせによる色の調子。
ビビッドトーン
明るく鮮やかな色調。
ペールトーン
明るくやわらかい淡い色調。
ダークトーン
暗く重い印象の色調。
グレイッシュトーン
灰色が混ざった落ち着いた色調。
■構成の基本
構図
画面の中で形や色をどのように配置するかという構成。
バランス
画面全体の重さや配置の安定感。
リズム
形や色の繰り返しによって生まれる流れや動き。
アクセント
画面の中で特に目立たせる部分。
強調
重要な部分を目立たせる表現。
統一
画面全体がまとまり、ばらばらに見えない状態。
調和
色や形が自然に馴染み、心地よく見える状態。
対比
明るさ・大きさ・色などの違いによって生まれる強い差。
■色の役割
【主色・補助色・アクセントカラー】
■基本割合
主色 70%
補助色 25%
アクセントカラー 5%
※これは目安であり、多少の変化は問題ない。
■主色(メインカラー)
画面の大部分を占める色。
作品の印象や雰囲気を決める中心の色。
決め方
・テーマに合う色を選ぶ
・画面で最も広い面積に使う
・彩度が高すぎると画面が強くなりすぎるため注意
役割
・画面の雰囲気を作る
・作品の統一感を生む
■補助色
主色を引き立て、画面のバランスを整える色。
決め方
・主色と調和する色を選ぶ
・類似色や同系色を使うことが多い
・主色より面積を小さくする
役割
・画面の単調さを防ぐ
・色の広がりを作る
■アクセントカラー
小さな面積で視線を集める色。
画面のポイントになる色。
決め方
・主色と対比の強い色を選ぶ
・補色や高彩度の色を使うことが多い
・面積は小さくする
役割
・視線を引きつける
・画面にメリハリを作る
■空間表現
前進色
手前に近く見える色。暖色などが多い。
後退色
遠くに見える色。寒色などが多い。
膨張色
実際の大きさよりも「大きく」「近く」「広く」見える色。
特徴
・明るい色
・暖色(赤・オレンジ・黄色)
・白に近い色
例
白、黄色、明るいオレンジ、明るい赤など
効果
・形が大きく見える
・手前に出て見える
・目立ちやすい
収縮色
実際の大きさよりも「小さく」「遠く」「引き締まって」見える色。
特徴
・暗い色
・寒色(青・青紫など)
・黒に近い色
例
黒、紺、青、暗い紫など
効果
・形が小さく見える
・奥に引っ込んで見える
・重く落ち着いた印象になる

色彩構成での使い方
① 主題を大きく見せたい → 膨張色
例:黄色、白
② 背景を後ろに下げたい → 収縮色
例:青、紺
③ 空間を作る
- 手前 → 膨張色
- 奥 → 収縮色
すると奥行き(空間)が生まれます。
美大受験でよくある使い方
- アクセントカラー → 膨張色
- 背景 → 収縮色

これで
視線誘導 + 空間表現が作れます。
■構成テクニック
反復
形や色を繰り返して配置すること。
グラデーション
色や明るさを徐々に変化させる表現。
分割
画面を線や形で区切る構成方法。
対称
左右や上下が同じ形になる構成。
非対称
左右が異なる形でバランスを取る構成。
美大受験 色彩構成 でのやりがちなミス
1. 構図・配置のミス
• 主役が不明瞭でどこを見ればいいかわからない
• 主役と脇役の位置・大きさのバランスが崩れている
• 大きな形や濃い色が片側に偏り、重心が不安定
• 大中小の形のサイズ差がなく単調
• 余白を作らず、画面が窮屈・密集している
• 動きや流れがなく視線が止まる、または散漫
• 三角構図や対角線構図の意図が不明確
• 方向性・線の向きで視線誘導ができていない
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2. 色彩計画・配色のミス
• 色数が多すぎて混乱する
• 高彩度の色を多用し、落ち着きがない
• 主役と背景の彩度・明度差が不十分
• 補色の使い方が多すぎて騒がしい
• アクセント色を多く使いすぎて視線が迷う
• 背景に強い色を使い、主役が埋もれる
• 彩度や明度の心理的重みを無視している
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3. 明度・奥行きのミス
• 明度差が弱く形がぼやける
• 手前と奥の奥行き表現が不明瞭
• 立体感がない平面的な印象
• 三層構造(手前・中間・奥)が意識されていない
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4. 視線誘導のミス
• 視線の流れを意識していない → 目が止まる/散漫
• 暖色・寒色を活かせず遠近感や前後関係が不明確
• 休憩ポイント(余白や中間色)を作っていない
• 左下→右上の自然な流れを無視
• 主役に目が集まらない配置
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5. 主役と脇役のミス
• 主役が複数になり焦点がぼやける
• 脇役が主役を邪魔している
• 配置や色のバランスが取れていない
• 脇役の明度や彩度が不適切で混乱を生む
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6. 空間表現・密度のミス
• 画面が密すぎて窮屈
• 余白を作らず呼吸感がない
• 密度と余白のリズムがなく単調
• 遠近感を出すための重なりや色彩差が不十分
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7. 技術・完成度のミス
• 塗りムラや線の乱れが目立つ
• 色面が均一でない
• エッジ・直線・形が整っていない
• 汚れや不要な線が残っている
• ラフの段階で決めた構造を崩してしまう
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8. 時間配分・制作のミス
• ラフスケッチを疎かにして計画が甘い
• 仕上げの時間が足りず塗りムラや雑さが残る
• 作業スピードが遅く、完成度が低い
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9. テーマ理解のミス
• 出題テーマを誤解して表現がずれる
• 「広がり」「集中」「リズム」などの意図を反映できない
• 独創性がなく、他作品の模倣になってしまう
• テーマと無関係な装飾を入れる
色彩構成で必要な道具
①ケント紙または画用紙 20枚以上
色彩構成の紙のサイズや種類は大学や学科・専攻によって異なりますが、一般的にはB3サイズ(364 mm × 515 mm)が多く使用されます。また、紙の種類はケント紙が使われることが多いです。
②ターナーアクリルガッシュ絵具
色彩構成では、24色以上の絵の具を用意することが望ましいです。実際の制作では多くの色を使うため、容量の大きいチューブを用意することをおすすめします。
また、既製の色だけに頼るのではなく、自分で混色を行いながら、作品に合った色や自分の好きな色を見つけていきましょう。

③筆各種(平筆、面相、彩色)7本以上
広い面積を塗るための大きな筆や、自分に合う筆を探しましょう。

④筆洗器(四ツ割型 1200ml以上)、⑤絵皿(陶器製9cm丸皿、梅型の皿など5枚以上)、⑥紙パレット2セット以上、⑦60cm溝引き直定規、30cm三角定規、⑧ガラス棒 、⑨コンパス、⑩雑巾(5枚以上)、⑪エプロン、⑫マスキングテープ、⑬歯ブラシ、⑭画板(カルトン)38×54cm、⑮ラップ、⑯烏口、⑰水差し100ml


AZUMAs美術学院
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