京都市立芸術大学(京都芸大)は、創立140周年を超える日本で最も長い歴史を持つ芸術系の学校です。美術学部は、美術科、デザイン科、工芸科、総合芸術学科の4つの学科から成ります。教育特色は、創造活動の土台となる基礎力の育成を重視する点にあります。入学後の半年間、美術学部すべての新入生が、科・専攻の枠を越え、総合基礎実技を履修します。
京都市立芸術大学の求める学生像
1.芸術文化に対して幅広い興味,強い好奇心を持っている学生
2.表現に対する強い意欲を持っている学生
3.自ら課題を見出し,解決しようとする意欲を持っている学生
4.基礎的な学力や造形力,柔軟な思考力を持っている学生
実技試験科目
美術・デザイン・工芸学科 → 描写・色彩・立体
総合芸術学科 → 描写・小論文
合否判定
※美術科・工芸科→4教科4科目または5科目合計600点を500点に換算、デザイン科→5教科5科目または6科目合計700点、一般的にはセンター試験で6割5分以上の得点が必要とされます。
AZUMAs美術学院 京都市立芸術大学受験特訓コースでは、まず1番大切な基礎力を重点的に身につけます。しっかりとした基礎力があれば出題内容に関わらず、本番で安定した得点を狙うことができます。次に本番形式に近い実践授業や特別講習会を通して様々な出題内容に対応できる力を身につけ、自分の得意を伸ばし、苦手を克服を目指します。
京都市立芸術大学受験特訓コース カリキュラム
描写(鉛筆デッサン)の試験は日常の中に美を発見する力、モチーフの配置から考えて絵を一から創る力、自然な空間表現、写実的なデッサン力が求められます。試験時間は4時間です。
色彩課題の特徴は、出題内容が多岐に渡りとても幅広いことです。そのため、広く美術やデザイン工芸の表現に興味関心を持って研究することが重要です。試験時間は3時間で、出題によって画面のサイズも異なります。
立体課題はテーマが与えられる場合や条件が課される場合、素材から発想する場合などがあります。材料も粘土や紙、針金、野菜や果物と多岐に渡ります。特に紙での出題頻度が高く加工の練習が必要です。彫刻ではなく立体表現として空間に作用するものを考えていく必要があるのも特徴です。試験時間は3時間です。
基礎学習
画材の基礎知識と技法、模写、正確な形の取り方、クロスハッチング法、エスキース、スフマート、明度の段階を繊細に表すグラデーション、視覚芸術の基本原理、光/遠近感/反射による明暗理論、ポリゴン画法、透視図法、明暗境界線のぼかし方や変化、良い構図のパターンや考え方、色彩理論、寒色暖色の基礎知識、美しい配色、色彩調和論(秩序の原理、なじみの原理、類似性の原理、明瞭性の原理)、立体創作の基本、視覚空間芸術、イメージトレーニングなど基礎的な知識と技術を重点的に学んでいきます。
素材別モチーフ特訓
形、固有色、明暗、質感、重量、表情を上手く表現できるようにするために様々な素材別モチーフ課題に挑戦していきます。
実践授業/特別講習会
実践授業や特別講習会では、本番と同様の条件で様々な出題内容の課題に取り組みます。その後、採点の基準となるポイントをどのくらいできているかを分析します。改善点や伸ばせる長所を明確にして、それに合わせた課題に取り組んでいきます。
過去問
2024年度入試
描写「下記の条件に従い、「止まっている水」と「動いている水」の二つの状態の水が入ったプラスチック容器2点を構成し、答案用紙に鉛筆で描写しなさい。」
色彩 テーマ「「テーマ「光」与えられたフィルムの観察からテーマを発想し、にじみの効果を活かした色彩構成をしなさい。」
立体 テーマ「4色の色画用紙を使って、「明快な立体」を制作しなさい。」
2023年度入試
描写「与えられた米袋、金属ピンチ、プラスチック製ピンチの特性を活かして構成し、下記条件に従い、答案用紙に鉛筆で描写しなさい。」
色彩 テーマ「ハケの特性を活かした色彩構成」下記の条件に従い、答案用紙に色彩で表現しなさい。」
立体 テーマ「与えられたコンバイン袋を解体して材料として用い、「収穫」をテーマに下記の条件に従って答案用台上に立体を制作しなさい。」
2022年度入試
描写「与えられた軍手、金属ボウルを台紙上に配置し、鉛筆で描写しなさい。」
色彩 「与えられた紙テープをよく観察しなさい。その特徴を生かして色彩で表現しなさい。」
立体 テーマ「100,000,000年後に生きる虫」をテーマに立体作品を作りなさい。」
AZUMAs美術学院
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