鉛筆デッサン:石膏像の描き方 by 東俊達先生

作者 東俊達先生

今回は「書道派画法」で描いています。「書道派画法」とは、東俊達先生が命名したAZUMAs美術学院特有のデッサンの描き方です。ある日、高校生の男の子が「この先生の描き方、書道派ですね」と言ってくれたことがきっかけで、この名前が生まれました。書道派画法は、洗練されたタッチとグラデーションを使い、勢いよく、かつ丁寧に描いていくスタイルです。「あとで描き直せばいい」という気持ちではなく、最初から完成度を意識して描くため、高い集中力が求められます。その分、描いている途中でもクオリティが高く見えるため、モチベーションを保ちやすいという特長があります。ポリゴン画法、ミックス画法、そしてこの書道派画法のほかにも、描き方にはさまざまなスタイルがあります。自分に合った描き方を見つけることが、上達の近道かもしれません。最近では、ポリゴン画法やミックス画法についても、インターネット上で紹介されるようになってきましたね。

使用した画材はマルマンスケッチブック、鉛筆6B、2B、2H、練り消しゴムです。

この時点で、すでに絵の完成度はかなり高く見えます。翌日改めて見てもクオリティが高いため、「また描きたい」と自然に思えるのがこの描き方の魅力です。これは、いわゆる“マッチョ理論”と似ています。マッチョ理論とは——ムキムキの人が鏡に映る自分の体を見て「お、いい体してるな」と満足し、さらにやる気になってトレーニングに励むことで、どんどんマッチョになっていくという現象です。描くたびに「自分、うまいかも」と感じられると、絵を描くモチベーションも自然と上がり、結果としてどんどん上達していく。そんな好循環が生まれやすいのが、書道派画法の良さでもあります。

細部と全体のトーンを行き来しながら、全体のバランスを意識して描くことが大切です。どのような骨格や筋肉の構造になっているのか、また質感がどうなっているのかを丁寧に観察しながら描くことが大切です。観察力を養うためには、自分の限界に挑戦してみることも重要です。新たな気づきや発見が、確実に次の一歩につながっていきます。今回の制作では、難しさを感じることは一切なく、ただただ楽しい時間を過ごすことができました。


細部


アメリカより二人のコレクターが東俊達先生の作品をご購入のために大阪にお越しくださいました。AZUMAs美術学院の講師が日本国内のみならず、海外の方々にも少しずつ認知されてきていることを、大変ありがたく、光栄に思います。

購入された作品

AZUMAs美術学院 

《絵画教室 大阪/兵庫(神戸)/京都/新潟/東京 水彩画/デッサン教室 美大受験予備校 社会人/子ども絵画教室》

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