鉛筆デッサン:ガラスコップの描き方 by AZUMAs美術学院

作者 東俊達先生

使用した画材は鉛筆2B、練り消しゴム、ティッシュです。

絵を描くことにおいて質感の表現はそのものの本質や表情を捉えるということなのでとても大切です。

今回は美大受験対策デッサンとしてガラスコップの描き方講座を行いました。ガラスコップは一見するととても難しそうですが、コツさえ掴めば結構簡単に描けます。

授業内でときに絵は騙し絵のようなものと紹介しました。白と黒のデッサンで立体的に見えたり、遠近感や質感が表現できたりする反面、逆に何にでもないものが描き上がってしまう時もあります。鉛筆と消しゴムを使い白と黒で描くという同じ条件なのに変わって見えるのは不思議ですよね。これは「どう描くと、どう見えるか」を分析し、理解する必要があるということです。

まず透視図法が正しい直方体の中に円柱が入るイメージで形をとっていきます。

「最小限の手数で最大限を表現する」という考え方は絵の分野だけでなく、いろいろな分野でも大切な考え方です。次の一手でどれだけ高いパフォーマンスを出せるかを意識して描いていくと建設的で質の高い絵が描けます。

ガラスコップの中の水の揺らぎや映り込み、反射を表現するためには観察力が必要です。よく観察してハイライトを丁寧に残しながら濃いところから描いていきます。

デッサン作品で良い作品を制作するために、形や構図、タッチ、題材などいろいろな要素がありますが、中でも大きな役割を果たしているのは明度です。デッサンは明度差で多くのことを表現するため、明暗の変化を細かく分析して的確に捉えて描写する必要があります。

今回はガラス系の題材のため、明暗の差をしっかりとつけることが大切です。落ち影の反射を丁寧に描き込み、光の方向に合わせたタッチで影を描写することで作品が生き生きします。

AZUMAs美術学院 

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